IOCCC 1995の解説

全体の印象

作品のクオリティが高いレベルで安定してきた。 むやみに機能を詰め込んだような作品はなくなり、テーマ性のある洗練された作品が増えた。 半数以上の作品がコードのレイアウトを意識しており、主題・挙動にちなんだ形状にすることが多くなってきた。

[[1995/vanschnitz]]はプリプロセッサの悪用系における金字塔。 [[1995/heathbar]]はIOCCCらしさあふれる作品であり、見た目だけでなく実際に解読してもそれなりに楽しめる。 一方、ショートプログラム枠である[[1995/makarios]][[1995/schnitzi]]は実際に解読することが楽しい作品である。

前年までは投稿締切が5月で、同じ年のUsenix Summerで入賞作品を発表していたようだが、この年からSummerとWinterを合わせたUSENIX Annual Technical Conferenceを行うようになった。 Usenix Summerがなくなった影響で、この年は投稿締切が12月、入賞作品の発表が1996年1月となった。

READMEによると、この年から審査員が3人体制になった(創始者Landon Curt Nollと、第2回から関わっているLarry Basselに加え、Sriram Srinivasanが参加した)。

入賞作品一覧

[[1995/cdua]]

Best Output

最高の出力

[[1995/dodsond1]]

Most Humorous

もっともユーモラス

[[1995/dodsond2]]

Best Game

最高のゲーム

[[1995/esde]]

Interesting Algorithm

興味深いアルゴリズム

[[1995/garry]]

Best Utility

最高のユーティリティ

[[1995/heathbar]]

Best Layout

最高のレイアウト

[[1995/leo]]

Best Use of Obfuscation

難読化の最高の使い方

[[1995/makarios]]

Best Short Program

最高のショートプログラム

[[1995/savastio]]

Most Obfuscated Syntax

もっとも難読化された構文

[[1995/schnitzi]]

Best One Liner

最高のワンライナー

[[1995/spinellis]]

Abusing The Rules

ルールの悪用

[[1995/vanschnitz]]

Worst Abuse of the C Preprocessor

Cプリプロセッサの最悪の悪用