IOCCC 1986の解説
全体の印象
プログラムサイズの制限が512バイトから1024バイトに緩和され、作品の表現力が大幅に向上した。
また、入賞作品数が9となり、一気に倍近くとなった。
この余裕を受けて、単にプログラムを読みにくくしただけではなく、プログラムの挙動とテーマを合わせたおしゃれな難読化の傾向が出てきた。
特に、[[1986/marshall]]はモチーフのあるアスキーアートプログラムとして初の作品である。
また、プログラムの挙動も複雑なものが可能となり、数学定数の計算、polyglot、hex dumpなど、ハッカー好みのネタも増えてきた。
プログラムの規模はまだ小さいものが多く、詳細に解読できるのが楽しい。
Larry Basselが審査を手伝ってくれたとのこと。翌1986年から正式な審査員となり、Landon Curt Nollとの2人体制になる。
READMEによると、この年から、入賞作品の発表がUSENIX Summerで行われるようになったとのこと。
入賞作品一覧