JOL2026-5 の攻略

問題文
PDF
言語
チョル語
問題形式
📜ロゼッタ
難易度
★★★★☆

ヒント 1

1 単語めはすぐに分かる。問題は 2 単語め。prefix 、語幹、suffix を分けていく。

ヒント 1-1

prefix から取り組むとよい。prefix がない文もあるが、一旦置いておく。

ヒント 1-2

おおよそ、主語によって prefix が決まることが分かる。

  • k-「私が」
  • a-「君が」
  • i-「彼が」

主語がない文に注目する。

ヒント 1-3

文(ア)と文(イ)を比べてわかることを整理する。

ヒント 1-4

-yoñ が付くかどうかで主語が「彼が」から「私が」に変わっている。

つまり、この文では -yoñ が「私が」を表している可能性が高い。また、「彼が」は無標になることも予想できる。

他の文でこのことを確かめる。

ヒント 1-5

-oñ も含めて考える。

答え

一部の文の主語と、目的語が suffix で表されることがわかる。

  • -oñ「私が」or「私を」
  • -ety「君を」
  • -∅「彼が」or「彼を」
ヒント 1-6

文法を整理する。「私が」が表すのに k--oñ をどのように使い分けているか。

ヒント 1-7

文(ア)~(ク)と、文(ケ)~(ソ)が分かれているのは、これらの間で何か異なる規則があることを示唆している。

答え
  • 自動詞の過去形の場合だけ、主語を suffix で表す。
  • それ以外の場合、主語を prefix 、目的語を suffix で表す。
ヒント 2

動詞語幹と suffix の間の変化を理解する。

ヒント 2-1

現在形と現在進行形の場合はかんたん。

答え

現在形・進行形では、

  • 自動詞の場合、-el をつける
  • 他動詞の場合、何も挿入しない(目的語の suffix を直接つける)
ヒント 2-2

過去形では、suffix の前に母音が挿入されることがある。

自動詞と他動詞で分けて観察する。また、y が挿入される条件も合わせて考える。比較的シンプルに説明できる。

ヒント 2-3

受け身の文はいったん除外して観察すると良い。

答え

過去形では、

  • 自動詞の場合、i が挿入される
  • 他動詞の場合、語幹の母音が挿入される

また、suffix が付く場合は y がさらに挿入される。

ヒント 2-4

受け身の文の扱いを改めて規則に含める。

すべての語幹は同じ形をしている。

答え

すべての語幹は CVC の 1 音節になっている。他動詞を受け身にするには CVxC のように x を挿入した上で、自動詞として扱う。

余談

この問題は、分裂能格を知っていると解きやすい。分裂能格の言葉で言うと、この言語の文法は次のようになる。

  • 原則は、能格(= 他動詞の主語)を prefix 、絶対格(= 自動詞の主語 or 他動詞の目的語)を suffix で表す。
  • 現在形の場合だけ、自動詞の主語を prefix で表す。

ただ、分裂能格を知らなくても解けるように作問されている。

  • 過去形と現在形でデータセットが明確に分かれていること(これらの間で大きな違いがあることを示唆している)
  • 文(ア)と(イ)によって -(y)oñ の suffix が確実に切り出せること
  • prefix と suffix の位置以外の要素がないこと(絶対格の性に応じて接辞が変わるとか)

分裂能格は過去の JOL でも出題されているが、そちらは分裂能格を知らないと解答不能に近かったので、それに比べるとだいぶフェアに感じる。