- 問題文
- 言語
- ツングース諸語
- 問題形式
- 🧩パターン
- 難易度
- ★★★☆☆
JOL2020-2 の攻略
ヒント 1
与えられた選択肢からもっとも適切な語形を選ぶ問題なので、変化の規則を厳密に解き明かす必要はない(し、できない)。それを踏まえた上で、各言語間の変化の傾向を洗い出していく。
ヒント 1-1
「銛」ʥobgo
- ʥobbo
- ʥogbo
が特徴的。他の例も見ながら仮説を立てる。
答え
- Ek → Oc:二重子音が同じ子音に変わりがち。他の例:
xurku-
→xukku
、amŋa
→amma
など。 - Ek → Na:二重子音が入れ替わりがち。他の例:
amŋa
→aŋma
、omŋo-
→oŋbo-
(さらにm
がb
に変わったと考えられる)。
ヒント 1-2
他の細かい変化も抑えておく。まずは Ek → Oc の変化。
答え
語頭や語末の n
/ŋ
が脱落することがある。
ヒント 1-3
Ek → Na は変化が多数ある。2 例以上確認できる変化は 4 種類。1 例しか見られない変化は例外の可能性があるので、メモだけしておく。
答え
2 例以上確認できる変化は次の通り。
- 語頭が
x-
ならp-
に変わる。 - 語頭が母音なら
x-
を付く。 r
がj
に変わる。na
がnda
に変わる。
ちなみに 1 例しか確認できない変化は次の通り。
soŋo-
→soŋgo-
でg
が挿入されることŋinakin
→inda
で-kin
がすべて脱落すること
ヒント 2
あとは、選択肢の中からもっともらしいものを選んでいくだけ。
ひっかかるのは 13 と 18 くらい?
さらなるヒント
- 11:Na が
kp
になりうるもの。 - 12:Ek → Na の
x-
の変化を満たすものが 1 つしかない。 - 13:Ek → Na の変化が気になるが、1 例しかない変化なので無視して、冷静に Ek → Oc の変化だけ考える。
- 14:Ek → Oc でありうるのは 1 つしかない。
- 15:同上。
- 16:Ek → Na に従うだけ。
- 17:「銛」
ʥobgo
-ʥobbo
-ʥogbo
の例に酷似。 - 18:
oŋbo-
をoŋmo-
と読み替えれば、amŋa
-amma
-aŋma
そのもの。 - 19:Ek → Oc だけで判断できる。
- 20:同上。