IOL2024-1 の攻略

問題文
PDF
言語
コリャーク語
問題形式
📜ロゼッタ
難易度
★★★★★★

ヒント 1

語幹にあたりをつける。

さらなるヒント

母音は大きく変わっていて手がかりにしづらい。子音を手がかりにすると良い。

答え
  • lh「見る」
  • ll「導く」
  • 「送る」
  • h「待つ」
  • km「捕まえる」

「かむ」は一例しかないので確信はもてないが、おそらく jg だろう。

ヒント 2

語幹を境として、prefix と suffix を分析していく。

ヒント 2 では prefix の分析を中心に説明する。実際には、suffix も並行して分析していく。suffix についてはヒント 3 参照。

ポイントとして、母音の種類は一旦深く考えず、子音を手がかりに分析していくとよい。また、切り方がむずかしいので試行錯誤が必要。

ヒント 2-1

先頭の prefix は何を表しているか。おおよその傾向を掴む。

ヒント 2-2

prefix は主語に対応している。完璧でなくて良いのであたりをつける。

答え
  • t-「私が」
  • mət-/məcc-「私たち(双数・複数)が」
  • n-「彼らが」

この prefix に母音が含まれるかどうかは、現時点では判断できない。

二人称は、in- / en- / k- など様々で現時点では確定できない。

ヒント 2-3

主語の prefix の後に来る接辞を見て、意味を掴む。多少の例外は現時点では気にしない。

ヒント 2-4

あたりがついてきたら、mət- / məcc- の使い分けも合わせて考えると良い。

答え
  • j が入ると未来形、または məcc- が使われると未来形
  • k が入ると現在形

過去形には何も入らなかったり、分析できないものが入ったりする。

məcc- は、mət- + j- の音の変化と考えると整理しやすい。

ヒント 2-5

文 5 、9 、12 に n が入っている。これらが入る共通点を考える。

答え

「君たち(双数・複数)が」の文に入る。

ヒント 2-6

後回しにしていた二人称の表現を改めて考える。

答え

二人称の主語は単に省略される。文 2 や 4 や 5 の先頭の k- は、現在形を表す。

ヒント 3

suffix の分析。

ヒント 3-1

切り分けを行う。la-tək(文 9)と la-ŋ-tək(文 15)があることから、ここで切れることと、ŋ の有無に意味があることがわかる。

ヒント 3-2

ŋ の後にある、一番最後の suffix は、4 種類ある。切り出しと、それが何を表しているかを特定する。

答え

目的語を表す。

  • -n:三人称単数
  • -net:三人称双数
  • -new:三人称複数
  • -tək:それ以外
ヒント 3-3

ŋ の有無は何に対応しているか。

答え

現在形か未来形なら ŋ が挿入される。

ヒント 3-4

la は何を意味するか。

答え

la があると、文中に含まれる「私たち(双数)」または「君たち(双数)」またはその両方を、複数に変える。

ヒント 3-5

文 7 などにある v や、文 10 などにある ņ などは何か。

答え

これらは語幹の一部。

  • 「送る」nŋiv / nŋev
  • 「待つ」het / heņ / hel
  • 「捕まえる」kmit / kmiņ / kmin

最後が子音 t の動詞は、後続の子音に対応して変化する。

ヒント 4

最後に母音について考える。

ヒント 4-1

「送る」の nŋiv / nŋev が 2 種類あることから、何らかを起点として母音が変化している。

ヒント 4-2

単語全体の母音が、母音調和を起こしている。これが起きているものの共通点を探す。

答え

la があると、単語全体で母音調和を起こす。

  • uo になる
  • ie になる
  • ea になる
ヒント 4-3

母音調和を取り外すと、母音がどの接辞または語幹の一部であるかがおおよそ読み解ける。

ただ、例外がある。

ヒント 4-4

例えば文 2 は、現在形 ku- がありそうだが ke- になっているように見える。どういうことか。

答え

「捕まえる」の語幹は ekmit であり、ku- + ekmit のように母音が繋がる場合、前者の母音が脱落する。

ヒント 4-5

一部、ə という音がある。これは何と考えられるか。

答え

いくつかの使われ方がある。

  • 主語 tmət の後に子音が来るときに ə が置かれる(ただし、mət + j だけは məcc になる)
  • 子音の直後に現在形/過去形の ŋ を置く場合、その直後に ə が置かれる
  • 子音の直後に三人称単数の n を置く場合、その直前に ə が置かれる
ə は曖昧母音と言われ、子音と子音の連続を避けるために挿入される使い方が多い。