- 問題文
- 言語
- 海岸部マリンド語
- 問題形式
- 📜ロゼッタ
- 難易度
- ★★★★★
IOL2023-3 の攻略
ヒント 1
「やれ」、「ああ」、「無駄に」はかんたんに特定できる。「本当に」も同じ箇所にある。
答え
前半の語に次が含まれている。
bat「やれ」bam「ああ」um「無駄に」b「本当に」
ヒント 2
残るは主語と目的語の人称だけ。これが次の 3 箇所で分散して表現されている。
- 前半の prefix
- 前半の suffix
- 後半の語中
まずは前半の prefix(o- 、nak- 、nam- 、e- 、u- 、i- 、a-)に注目する。それぞれ何を表現しているか。
ヒント 2-1
文 14 ~ 17 にはこれらの prefix は見られないので、一旦これらの文を除外して考える。
ヒント 2-2
音韻論の知識を使って、近い母音をまとめる工夫が必要。
答え
- 主語が一人称:
nam-/nak- - 主語が二人称単数:
o-/u- - 主語が二人称複数:
e-/i- - 主語が三人称単数:
∅-
nam- と nak- の使い分けは、直後が母音なら nak- 、直後が b なら nam- 。
o と u は比較的近い音、e と i も比較的近い音という知識がないと難しい。なお、o- と u- 、e- と i- の使い分けは最後に考える。ヒント 3
前半に -e と -a の suffix がつくことがある。これらの意味を考える。
-e については視野を広くして共通点を探す必要がある。
答え
主語または目的語の一人称が複数であれば -e がつく。
前半が空になってしまうケース(文 12 、16)、または前半が子音だけになってしまうケース(文 15 、19)では、a が置かれる。
解答では、
a は主語が三人称であることを表すとされている。しかしそれでは、文 5 に a がないこと、文 15 や文 16 に a があることが全く説明できない。三人称は無標で、a は発音しやすくするために挿入される音と考えるのが妥当に思う。ヒント 4
後半の語を分析する。
さらなるヒント
切り出し方がやや難しい。-ana- や -a- などと切り出す。
答え
最後の子音の直前に、次の断片が挿入される。
- 目的語が一人称:
-ana-(単複は前半の-eの有無で表現される) - 目的語が二人称単数:
-aɣa- - 目的語が二人称複数:
-a- - 目的語が三人称単数:
-e-
なお、「浮上する」と「身震いする」は主語を目的語として表現する(能格?)。
ヒント 5
最後に、o- と u- 、e- と i- の使い分けを考える。
ヒント 5-1
動詞の最初の音節でも音が変わっている。hoɣab と huɣanab のように。
これらはすべて同じ規則で変化している。
ヒント 5-2
「目的語が入るときは u-」のような文法的な違いではない。発音上の違い。
答え
あとに続く音節が 1 つなら o- / e- 、2 つなら u- / i- を使う。