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IOL2022-5 の攻略
問題文に関する注意点
「現代チャート語」は「回輝語」のこと。表で「(a) を参照」と書かれているので解くのに支障はないと思うが、少し面食らうかもしれない。
ヒント 1
チャム祖語からファンランチャム語で変化した箇所を列挙し、整理していく。
ヒント 1-1
次のことは比較的すぐに分かると思う。
- 先頭の
ʔや、長音のːは消える。 mV/nVはmɨ/nɨに変わる。- 語末の
kとtはʔに変わる。 dがtに変わるbがpに変わるjがcに変わるsがthに変わる
残るは、母音の変化と、声調。
ヒント 1-2
母音が変化するのは先頭の音節だけ。
basah の例では ba が pa になり、bara の例では ba が pi になる。他の例も見ながら規則を考える。
答え
bV は直後に l や r の音が来る場合、pi に変わる。それ以外の場合、pa に変わる。
bV 以外のケースは、基本的に a の母音に変わる(la が li に変わる例外を除く)。
ヒント 1-3
最後に声調。低平調になるのは、最後の音節だけ。低平調になる条件を探す。
答え
最後の音節が低平調になるのは、次の場合。
- 最後の音節の子音が
d→tやb→pに変化した場合 - 最初の音節の子音が
d→tやb→pに変化し、かつ最後の音節の子音がlかrの場合
ヒント 2
チャム祖語から回輝語の変化を見る。
大まかの傾向として、
- 最後の音節だけ残る
bはphになるdはthになるrはzになる
ということがわかる。これで説明できないケースを整理し、例外規則を考える。
ヒント 2-1
次の 4 つが例外。
paley→piaibara→phiabahrow→phiəbulow→phiə
これらに適用される例外条件は?
答え
- 最初の音節の子音が
p、かつ最後の音節の子音がlかrのとき、piに変わる - 最初の音節の子音が
b、かつ最後の音節の子音がlかrのとき、phiに変わる
ヒント 2-2
語末の変化を整理する。むずかしくない。
答え
ay>aːiʔam>aːnʔey>aiow>ə
ヒント 2-3
最後に声調。まず、次の条件は比較的わかりやすい。
- 55 になる条件
- 42 か 24 になる条件
- 33 か 11 になる条件
ヒント 2-4
- 55 になる条件:チャム祖語が
hで終わっている - 42 か 24 になる条件:回輝語
ʔで終わっている - 33 か 11 になる条件:それ以外
42/24 の判別条件と、33/11 の判別条件を明らかにしたら完了。実は、これらの判別条件は同じ。ヒントは、チャム祖語に何かがある場合とない場合。
答え
チャム祖語に有声子音(b 、d 、j)が含まれていたら 42 や 11 、含まれていないなら 33/11 。