- 問題文
- 言語
- ヌーキ語
- 問題形式
- 📜ロゼッタ
- 難易度
- ★★★★☆
IOL2022-3 の攻略
ヒント 1
活用のような語形変化がまったくないので、名詞と動詞の特定はかなりかんたんにできるはず。
ヒント 2
代名詞の特定を進めると、2 つのことに気づく。
- 代名詞に長い版と短い版がある。たとえば「私」に対応しそうな語が
ŋǀŋとŋで使い分けられている。 - しばしば説明できない
ŋが現れる。
ヒント 2-1
説明できない ŋ の存在。例えば文 7 の ǃaukea のあとにある ŋ など。
出現位置を整理すると、自然とわかるはず。
答え
- 一部の動詞(
ǃaukea「怯える」、ǂʔii「考える」、kacuuʔi「聞く」)の直後、目的語の前にŋが置かれる。 - 前置詞的にも置かれる(
ŋ ǃhaeke「明日」、ŋ ɡǃari「アピントンで」)。
ヒント 2-2
ŋǀŋ と ŋ の使い分け。長い方を使う場所は限られている。
答え
ŋǀŋ を使うのは次の 2 つ。
- 質問文の先頭に現れる場合
- 前置詞
ŋの直後に現れる場合
ヒント 3
文の構造。主に次の 2 つを解明する必要がある。
- 平叙文と Yes/No 疑問文の表現
- WH 疑問文と焦点化(「~するのは~なのか?」)の表現
ヒント 4
ke に注目。ke が入る文(4 、7 、14 、16)はすべて平叙文だが、文 8 は平叙文なのに ke が入っていない。どう解釈できるか。
疑問文にマーカなし、平叙文にマーカありなのはちょっと意外だけど、文 1 がどう見ても「男の人」「見る」「私」の 3 語だけで疑問文になっているので受け入れる。
さらなるヒント
文 8 には na という他で見ない代名詞がある。
答え
ŋ「私が」と ka「平叙文マーカ」が並んだら na になる。
ヒント 5
WH 疑問文と焦点化。次のことはすぐにわかる。
xaeは WH 疑問文および焦点化された Yes/No 疑問文(「~するのは~なのか?」)で使われるkeeは焦点化された平叙文(「~するのは~なんだ」)で使われる
これで設問 (a) は完答できるはず。
ヒント 5-1
設問 (b) を完答するには、ŋǁa が入る条件を解明する必要がある。
一見すると WH 疑問文に ŋǁa が置かれる(文 3 、10 、15)と誤解するが、設問 (a) の文 21 と 22 には無いので間違い。
本来の語順に直したうえで比較してみるとよい。
ヒント 5-2
- 文 3 →
a(君) ǂʔii(考える) ŋ(前置詞) cuu(誰)で、焦点はŋ(前置詞) cuu(誰) - 文 21 →
u(君たち) ŋǀii(見る) cuu(誰)で、焦点はcuu(誰) - 文 22 →
cuu(誰) ts'aaʔa(好む) ŋ(前置詞) cuu(誰)で、焦点はŋ(前置詞) cuu(誰) - 文 12 →
a(君) ǃʔai(呼ぶ) ŋ(私)で、焦点はŋ(私) - 文 13 →
ǀeeki(女) ǂʔii(考える) ŋ(前置詞) u(私)で、焦点はŋ(前置詞) u(私)
答え
焦点が前置詞のある位置なら、ŋǁa が置かれる。そうでなければ置かれない。