IOL2008-5 の攻略

問題文
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言語
Inuktitut
問題形式
📜ロゼッタ
難易度
★★★★☆

ヒント 1

単語の同定を一通り行う。名詞と動詞に suffix がついていることがわかる。

名詞の suffix の意味をおおよそ確定させる。

ヒント 1-1

名詞の定・不定(「a」と「the」)の違いを見落とさないこと。

ヒント 1-2

-q は suffix ではなく名詞の一部。他の suffix がつくとき、-q は落ちたり、音が変化したりする。

答え
  • -up:定冠詞(the)
  • -mik:不定冠詞(a)
  • -it / -vit:「Your」

-q で終わる名詞に -mik を付けたら、-q-r に変わる。

なお、定冠詞がつく場合でも -up がつかないことがある。

ヒント 2

動詞の suffix の意味をおおよそ特定する。同じ suffix を持つと思われる文の共通点を探す。

ヒント 2-1

動詞の suffix は文の構造を表現している。

ヒント 2-2

-janga-tanga は同じ suffix 。

ヒント 2-3

主語には、定冠詞つきの名詞と You の 2 通りがある。

目的語には、定冠詞つきの名詞、不定冠詞の名詞、You 、目的語なしの 4 通りがある。

この 2 x 4 = 8 通りで整理をすることになる。

答え

データから分かる語順と suffix を集約すると、次のようになる。

  • 主語が定、目的語が定 → S-(up/vit) O-(∅/it) V-(j/t)anga
  • 主語が定、目的語が you → S-(up/vit) V-jaatit
  • 主語が定、目的語なし → S-(∅/it) V-juq
  • 主語が定、目的語が不定 → S-(up/vit) O-mik V-sijuq
  • 主語が you 、目的語が定 → O-(∅/it) V-jait
  • 主語が you 、目的語が you → V-tutit
  • 主語が you 、目的語なし → V-tutit
  • 主語が you 、目的語が不定 → (データなし)
ヒント 2-4

動詞の suffix はすべて t-j- で始まる。これに規則性がないかを考える。

答え
  • 動詞の最後が母音なら j- の suffix を使う
  • 動詞の最後が q なら t- の suffix を使う
ヒント 3

ここまでで、文 22 以外は解けるはず。

文 22 は、主語が you 、目的語が不定で、データに例がないので、suffix を考える必要がある。

ヒント 3-1

目的語に -mik がつくことは想像に固くない。問題は動詞の suffix 。

文 6 や 12 の -sijuq という suffix と、文 7 の -juq を比べ、-si- の意味を考える。

ヒント 3-2

-si- は目的語が不定であることを表す。

-juq は主語が定、目的語なしを表す suffix だった。文 22 ではここを、主語が you 、目的語なしを表す suffix に置き換える。

答え

文 22 の動詞の suffix は -si-jait