IOL2008-2 の攻略

問題文
PDF
言語
Old Norse
問題形式
🌀その他
難易度
★★★★★

問題の要約(参考)
  • この詩は 2 行で一組。
  • 音韻に関する規則がいくつかある。そのうちの 1 つが「頭韻」。
  • 頭韻:1 行めにある 2 つの単語の最初の子音と、2 行目の最初の単語の最初の子音が一致する。
    • I の詩の場合、I:1 の ókísarnleiki がともに子音なし、I:2 の Jarðar も子音なし(j は母音扱い)で、一致している。
  • I:2 の dunðidjarfi に置き換えても規則を満たすが、dulði に置き換えたら違反になる。
  • III:1 の GripnisGrímnis に置き換えたら違反になる。
  • 「頭韻」以外の規則を見抜いて、規則を満たすように穴埋めをせよ。
ヒント 1

規則は頭韻の他に 3 つほどある。

すべて明らかにしないと、穴埋めが曖昧になって答えられないようになっている。穴空きの問題データから規則を逆算するのはほぼ不可能なので、素直に問題文のデータと向き合う。

ヒント 2

dunðidjarfi はよいが dulði がダメな理由を考える。

ヒント 2-1

文の中で韻を踏んでいそうなものを探そう。

ヒント 2-2

dunðisunr と、djarfiJarðar と共通部分がある(韻を踏んでいる)が、dulði と韻を踏んでいると言えそうな単語はない。

ヒント 3

Gripnis はよいが Grímnis がダメな理由を考える。

ヒント 3-1

p なら OK 、m では NG と思われる。

ヒント 3-2

pgnapsólar の中にあるが、m はない。

ヒント 4

以上から、文の中で 2 つの単語が韻を踏む必要があると考えられる。しかし、もうひとつ、もっとも重要な規則がある。

ヒント 4-1

俳句のような規則。

ヒント 4-2

各文の音節の数を数える。気づいたら、ヒント 1 とヒント 2 の規則を考え直す。

答え
  • 各行は必ず 6 音節でなければならない。
  • 奇数行めでは、第 5 音節の終わりの子音(たとえば Grip-nisp)が同じ行の中で現れなければならない。
  • 偶数行めでは、第 5 音節の母音と終わりの子音(たとえば dun-ðiundjar-fiar)が同じ行の中で現れなければならない。

これで規則は終わり。規則がわかった上でも、穴埋めのパズルは結構難易度が高い。