- 問題文
- 言語
- Latin
- 問題形式
- 🧩パターン
- 難易度
- ★★★★☆
IOL2004-3 の攻略
問題の要約(参考)
古代、dh
(有気音の d
)という子音を持っていた単語があり、それが変化してできたと考えられているラテン語が 14 個示されている。ただし 1 つだけ、もともと dh
を持っていなかったと考えられる偽物がある。偽物はどれか。
なお、「beard」「word」「widow」「red」の英単語 4 つも、由来が同じと考えられている。
ヒント 1
4 つの英単語の「d」がもともと dh
だったと考えるのが自然。それに対応するラテン語はどうなっている?
ヒント 1-1
vidua
「widow」は dh
が d
に変化したと思われる。barba
「beard」、verbum
「word」、rubrica
「red paint」では dh
が b
に変化したと思われる。この違いは?
ヒント 1-2
vidua
になくて barba
、verbum
、rubrica
にあるものを考える。
答え
r
の前後にあった dh
はラテン語では b
に変化し、それ以外は d
に変化したと考えられる。
ヒント 2
他の単語も同じルールで説明できるか見る。
ヒント 2-1
dīvidit
、glabra
、mandere
、mediocris
、verbum
は同じルールで説明できる。
ヒント 2-2
残る単語は mordāx
、fūmus
、fracēs
、falx
、fovēre
、fingo
。1 つを除いて、明白な共通点がある。
答え
次のように変化したと考えられる。
- 語頭の
dh
はf
に変化した。 - 語中の
dh
はr
の前後ならb
に、それ以外はd
に変化した。
よって、仲間はずれは mordāx
。
余談
ラテン語というより印欧祖語?の問題かも。