IOL2003-4 の攻略

問題文
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言語
Adyghe
問題形式
📜ロゼッタ
難易度
★★☆☆☆

ヒント 1

言語学オリンピックのもっとも標準的な形式の問題。現代から見ればかんたん。

  • 動詞の prefix の意味がポイント。
  • 動詞の語幹直前の -e--i- の違いをきちんと理解する。
ヒント 2

語を特定する。

  • たとえば、「plate」を表す言葉は?
  • 「put」や「drop」を表す言葉は?
  • 疑問文や「What」や「Where」を表す言葉は?
ヒント 2-1

「plate」は、文 2 、文 6 、文 7 に共通して現れる単語。

答え

laʁə が「plate」。目的語には -r が、その目的語を持っていく先には -m がつくことがわかる。

ヒント 2-2

「put」は、文 1 、文 4 、文 6 に共通して現れる単語。

答え

ʁəuco が「put」。動詞には prefix も suffix もつく。

ヒント 2-3

疑問文は、文 2 、文 5~7 の共通点。

答え

動詞の末尾に -rər? がついたら疑問文。syda が「What」、tyda が「Where」。

語順は疑問文も含めて「(目的語)を」「(場所)へ」「(動詞)する」で確定。

ヒント 3

de-tyri-tyre-ć̣i- など、さまざまな動詞の prefix の意味を特定する。

ヒント 3-1

zyć̣i-zy-ć̣i- に分解する。

ヒント 3-2

英訳文をきちんと読む。

ヒント 3-3

-e--i- の使い分けは、また別の要因で置きている。

答え

de- は「into」、tyre-/tyri- は「onto」など、ものを運ぶ先の位置に応じて prefix が変わる。

-e--i- の使い分けは、疑問文なら -i- 、肯定文なら -e-

自然言語の文法は冗長なこともあるので、疑問文を表す標識が -rər? だけと思い込んではいけない。すでに表現方法が判明したと思っている要素も忘れては行けない。