- 問題文
- 言語
- コンバイ語
- 問題形式
- 📜ロゼッタ
- 難易度
- ★★★☆☆
APLO2023-5 の攻略
ヒント 1
単語の切り出しは意外と難しい。まずは語順を明らかにする。
答え
X (動詞)
「X はそこにいる」Y X (動詞)
「X は Y にいる」
ヒント 2
動詞の使い分けは、他の語の解析前でも解けるので、先にやるとよい。
ヒント 2-1
ba
と le
と lei
の 3 種類の語幹がある。使い分けを考える。状況による。
答え
le
:「(立った状態で)いる」ba
:「(座った状態で)いる」lei
:「(横になった状態で)いる」
ヘビやミミズのように這う生き物(と、置いてあるキュウリ)には lei
を使う。
ヒント 2-2
動詞に 3 種類の suffix がある。
-ma
-no
-kho?
/-kha?
/-khe?
それぞれの意味を考える。
ヒント 2-3
-ma
が入るものの共通点を考える。(動詞の構造がよくわからなかったら、それも考える)
答え
動詞 X
に対して X-X-ma
としたら(つまり語幹を繰り返したうえで -ma
を付けたら)、「いつも」という意味になる。
言葉の繰り返しで強調、複数、高頻度などを表現するのはわりとよくあること。
ヒント 2-4
-no
の共通点。
答え
主語が複数。
ヒント 2-5
-kho?
/ -kha?
/ -khe?
の使い分け。
答え
-kho?
主語が複数-khe?
「そこにいる」-kha?
それら以外
ヒント 3
名詞を正しく分解するには、所有表現の分析を合わせて行う必要がある。
ヒント 3-1
「A の B」の表現方法をおおよそ把握する。A が代名詞の場合だけちょっと違う。
答え
- 「A の B」は
A-CV B
と表現する。ここで-CV
は-ya
/-ye
/-na
/-la
など多数ある。 - 「私の B」は、おおよそ
na-B
。ただし細かい例外が多数ある。 - 「彼の B」は、おおよそ
khe-B
。これも例外が多数ある。
ヒント 3-2
-CV
の決まり方を考える。C
と V
は別の要因で決まる。
答え
C
は単語ごとに決まっている。are
「父」の場合は y
。
arey
で、後続がない場合は最後の子音が脱落する、とのこと。V
は、直後に来る母音によって決まる。
- 直後に来る母音が
a
ならV
=a
- 直後に来る母音が
e
ならV
=e
- 直後に来る母音が
u
ならV
=o
ヒント 3-3
「私の」「彼の」の表現を正確に理解する。
are
「父」→nare
「私の父」、khenare
「彼の父」momo
「おじ」→namomo
「私のおじ」、khemomo
「彼のおじ」o
「水」→nano
「私の水」
文 14 の「彼の鳥の庭」も合わせて考える。
答え
原則として na-
/ khe-
を付ける。
ただし、名詞の先頭の音節に子音がない場合、
- 同じ母音が並ぶなら、母音を 1 つにする。
na-
+are
→nare
khe-
+e
→khe
- 異なる母音が並ぶなら、間に
n
を挟む。khe-
+are
→khe-n-are
na-
+o
→na-n-o
ヒント 3-4
上記の規則は曖昧さを持っている。これが設問 (c) で問われている。
答え
khena
が khe
+ a
なのか khe
+ na
なのか区別できない。
余談
動詞の使い分けが主題かと思いきや、所有表現の方がむずかしい。
kho?
/ kha?
/ khe?
の使い分けは、本当は母音調和とのこと(直前の母音が o
なら kho
、a
なら kha
、e
か i
なら khe
)。ただ、異分析していても間違いにはならなかった。(たまたま?)