APLO2022-3 の攻略

問題文
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言語
ジャラワラ語
問題形式
📜ロゼッタ
難易度
★★★★☆

ヒント 1

単語の意味の特定をする。強勢記号のついていないデータとついているデータの両方を見て考える必要がある。

ヒント 1-1

「歩く」と「見つける」だけ少しくせがある。

答え

2 単語になる(jaka n-「歩く」、siba n-「見つける」)。日本語のサ変動詞みたいなものだろうか。

ヒント 1-2

主語が明示されていない文がいくつかある(文 8 、16 など)。主語はどのように表現されているか。

答え

動詞の prefix で表現される。

  • o-「私が」
  • ti-「君が」

所有表現も同じ prefix 。

ヒント 2

強勢の規則を解明しておく。むずかしくない。

答え

終わりから数えて偶数番目の音節に強勢が置かれる。例外はない。

ヒント 3

動詞の構造を探る。

単語の区切りがややむずかしい。ヒントは、この言語は基本的に開音節であること。つまり、子音と母音の間で区切ることは考えなくてよい。

ヒント 3-1
  • 「~する」:何もつかない。
  • 「~した」:-ro-ri がつく。
  • 「~しようとしている」:-bona-bone がつく。

これらの使い分けは?

答え

主語が男性なら -ri-bona 、女性なら -ri-bone

なお、「私」や「君」と「ナマケモノ」は女性扱い。「クモザル」と「ジャガー」は男性扱い。

ヒント 3-2

動詞の構造は次の通り。

  • o-「私が」/ ti-「君が」/ ∅ その他
  • 動詞の語幹
  • -ha- / -hi- / ∅
  • -ro / -ri / -bona / -bone / ∅

ただし、「食べる」の動詞の語幹が kaba だったり kabe だったり、「つかむ」の語幹が wate だったり wata だったりする。これらの違いは?

答え

やはり主語の性による。男性なら -e 、女性なら -a

ヒント 4

動詞に -ha- / -hi- が挿入される条件を考える。これが一番むずかしい。

ヒント 4-1

意味によって挿入されるわけではない。

ヒント 4-2

強勢は若干関係するが、考えないほうが解きやすい(と思う)。強勢の位置を調整するために挿入するわけではない。

ヒント 4-3

音節の数。

答え

動詞の suffix(-ro など)を除いて、音節が偶数個だったら -ha- / -hi- を挿入する。主語を表す音節(o-ti-)もカウントすることに注意する。

同じ動詞の語幹でも -ro がつくか -bone がつくかで強勢の位置が変わってしまうが、この言語ではそれは気にしないらしい。実際、問題文の wáte-hí-riwa に強勢があるが、解答の watá-ha-bóneta に強勢がある。