APLO2019-5 の攻略

問題文
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言語
突厥文字
問題形式
📜ロゼッタ 🔤文字
難易度
★★★★★

ヒント 1

まずは b に対応する文字を探すとよい。

答え

𐰉𐰋 が b に対応する。このことから、右から左に書くことがわかる。

また、同じ b の音に 2 種類の文字が使い分けられることもわかる。

ヒント 2

右から左に各前提で、各文字の音を確定させていく。

  • b と同様、子音に 2 種類の文字があることに注意。
  • 母音の文字もたまに挿入される。
ヒント 3

一通りの文字の音が決まったら、子音の使い分けを考える。ヒントは母音。注釈もよく読む。

さらなるヒント

1 つの語の中で使われる母音にはグループがある。たとえば a と ä が同時に現れることはないので別グループ。

答え

2 種類ある子音の文字は、隣接する母音のグループに対応している。

  • 前舌母音:ä i ö ü
  • 後舌母音:a ï o u

i と ï だけウムラウトの位置が逆なので注意。

なお、この区別がなく使われる子音もある。

ヒント 4

表記の規則を整理する。

  • 子音は、隣接する母音が前舌母音と後舌母音のどちらであるかを考慮しつつ、すべて書く。子音が省略されることはない。
  • 母音は次の 4 文字だが、明らかに多数の省略がある。省略の規則を考える。
    • 𐰀 ä/a
    • 𐰃 i/ï
    • 𐰆 ö/o
    • 𐰇 ü/u

なお、設問 (b) から、ローマ字転写が一意に定まらないことが示唆されている。

ヒント 4-1

同じ母音が続く場合、後の母音の文字が省略され、母音が変わったところだけ表示されるのは思いつきやすい仮説だが、それ以上に省略されている。

ヒントは、ö/o と ü/u を同じグループ、ä/a と i/ï と同じグループとして考える。

ヒント 4-2

𐰀 ä/a は明らかに顕著に省略されている。これは逆に、表示される条件を考えた方がよい。

答え

次の規則が適用されている。

  • ö/o と ü/u を同じグループとし、この間の母音の変化は表示しない。たとえば ö から ü に変わっても、𐰇 ü/u は書かない。
  • ä/a と i/ï も同様。
  • なお、𐰀 ä/a は語末にある場合しか表示されない。

ちなみに、発音上の規則として、ö/o は最初の母音にしか登場しない。