IOCCC 2019の解説

全体の印象

この年の入賞作品は、IOCCC的な工夫やひねりがやや控えめに感じる。 それを反映してか、Best of Showがない年となっている。 しかし、どの作品も開発に時間がかかっていそうな大作ぞろいではある。

[[2019/diels-grabsch2]]はQuineの亜種であるが、問題に特化した作り込みがなされていて興味深かった。 [[2019/endoh]]もQuineの亜種。

気楽に楽しめるのは[[2019/dogon]][[2019/duble]]か。 前者は、背景であるHashLife/Gollyを知らなければ、驚きと楽しみを享受できるだろう(ただしIOCCC的驚きではなく、アルゴリズムへの興味をそそるものとして)。 後者は、親しみやすいお絵かきツールというネタに加え、今回の作品の中ではIOCCC的な工夫が感じられる作品である。

入賞作品一覧

[[2019/adamovsky]]

Most functional interpreter

もっとも関数的なインタプリタ

[[2019/burton]]

Best one-liner

最高のワンライナー

[[2019/ciura]]

Most alphabetic

もっともアルファベット

[[2019/diels-grabsch1]]

Best small program

最高のスモールプログラム

[[2019/diels-grabsch2]]

Most self-aware

もっとも自己認識的

[[2019/dogon]]

Best use of space and time

空間と時間の最高の使い方

[[2019/duble]]

Best collaborative graphics

もっとも協力的なグラフィックス

[[2019/endoh]]

Most in need of debugging

もっともデバッグが必要

[[2019/giles]]

Most in need of wide space

もっとも広いスペースが必要

[[2019/karns]]

Most in need of whitespace

もっともホワイトスペースが必要

[[2019/lynn]]

Most functional compiler

もっとも関数的なコンパイラ

[[2019/mills]]

Most in need to be tweeted

もっともツイートされる必要がある

[[2019/poikola]]

Most calendrical

もっともカレンダー的

[[2019/yang]]

Most in need of transparency

もっとも透明性が必要