Most Obfuscaed Audio

もっとも難読化された音

受賞者:Aaron Grothe

引用元:https://www.ioccc.org/2006/grothe/grothe.c

審査員・作者による説明:https://www.ioccc.org/2006/grothe/hint.text

動作

X11を使って、古いアナログテレビの砂嵐のような画面を出す 。

$ gcc -o grothe grothe.c -lX11

$ ./grothe 65000000 10000000 1344 < twinkle.txt
砂嵐のような縞々をX Window Systemに描画する
図:砂嵐のような縞々をX Window Systemに描画する

解説

昔のブラウン管テレビは、高周波のノイズ電波を発していた。

このプログラムは、楽譜データを入力し、X11の画面に規則的な縞々画像を表示する。 その画像をブラウン管のディスプレイで表示すると、漏れ出るノイズ電波の周波数が短波ラジオで拾える帯域になるらしい。 受信して再生すると、音楽が再生されるとのこと。

楽譜データは0から9#*で書く。 これは電話のボタンであり、昔の電話はこれらのボタンに特定の周波数を割り当てることで信号を伝えていた(トーン信号)。 楽譜データのサンプルとして、きらきら星オリンピックファンファーレなどが添付されている。

再現環境(ブラウン管テレビとそれにつなげるビデオカードと短波ラジオ)がまったくないので動作確認はしていない。 プログラムの引数はテレビのパラメータ(詳細は読んでいない)。

ネタ自体はTempest for Elizaで既出のものらしい。 コード形状はスペクトルか波を表現していると思うが、よくわからない。