IOCCC 2001の解説

全体の印象

21世紀に入り、IOCCCも新時代を迎えた。そして、過去最高のクオリティ。

総合的な印象としては、とにかく実装難度が高そうな作品が多い。 x86バイナリのような低レイヤを扱うもの、意味を理解するのが難しいもの、どうやって実装したのかよく理解できていないものもある。

この急変の背景には、サイズ制限の大幅な緩和が一つの要因であると思われる。 空白込みで4096バイト以下、かつ、直後に空白がある;{}を除いた非空白文字が2048個以下となった。

純粋なインパクトでは、[[2001/bellard]]のセルフホスト可能なC言語サブセットのコンパイラは外せない。

個人的に特におすすめしたいのは、[[2001/westley]][[2001/herrmann2]]。 前者はコード遊びが極まっていて、感嘆しかない。 後者は、信じがたい制約の下で動作するコードが書かれていて驚愕する。

[[2001/jason]][[2001/ctk]][[2001/williams]]はわかりやすい挙動で楽しい。 その中でも[[2001/jason]]はメッセージのエンコード方法が非常にhackyで、コード読解の観点でも十分に楽しめた。

2002年と2003年はIOCCCの開催はスキップとなった。理由は説明されていないが、おそらくIOCCC 2000のREADMEに書かれていたようにLandonのvacationだろうか。

入賞作品一覧

[[2001/anonymous]]

Most likely to amaze

もっとも仰天させそう

[[2001/bellard]]

Best abuse of the rules

ルールの最高の悪用

[[2001/cheong]]

Best short program

最高のショートプログラム

[[2001/coupard]]

Most obfuscated sound

もっとも難読化された音

[[2001/ctk]]

Worst Driver

最悪なドライバー

[[2001/dgbeards]]

Best AI

最高のAI

[[2001/herrmann1]]

Best abuse of the C preprocessor

Cプリプロセッサの最高の悪用

[[2001/herrmann2]]

Most eye-crossing

もっとも寄り目

[[2001/kev]]

Best Curses Game

最高のcursesゲーム

[[2001/ollinger]]

Best primal ASCII graphics

最高の主要なASCIIグラフィックス

[[2001/rosten]]

Best abuse of the user

最高のユーザ苦しめ

[[2001/schweikh]]

Best one-liner

最高のワンライナー

[[2001/westley]]

Best position-independent code

最高の位置独立コード

[[2001/williams]]

Best Graphic Game

最高のグラフィックゲーム

[[2001/jason]]

Best Of Show

最優秀賞